ICL手術を受けて早2年。
今ではメガネ、コンタクトで食いつないでいた過去が遠く昔のように感じられます。
ただ、ぶっちゃけ、
ICL手術を受けてから、いいことも悪いこともありました。
今日は手術体験者の1人として、ICLのメリット・デメリットを赤裸々に紹介しますね。
ICLやってよかったこと(メリット)
まずICL手術を受けてよかったことから。
意思決定数が減った
ICLをやって良かったことの1つは、日常生活の意思決定数が減ったことです。
メガネ、コンタクト時代は毎日必ず、
- メガネにするか?
- コンタクトにするか?
- 裸眼で過ごすか?
という3択から選ぶ「視力の意思決定」が生じていました。
あの頃はそれが当たり前でしたが、ICLを経験して視力が回復してみて初めて気づきました。
日常の意思決定数が減った結果、生活がよりシンプルになったのです。
結果的に、視力以外のことに頭や時間を使えるようになりました。
メンタリストのDaigoさんが『自分を操る超集中力』で、
集中力を上げるためにはウィルパワーを節約しなければならない
と書いていました。
「ウィルパワー」は意思決定するごとに減るので、意思決定数を日常で減らす、つまり習慣化が集中力アップにつながる、と。
まさに、ICL手術することは、メガネ関連の意思決定を毎日減らせます。
結果的に「ウィルパワー」を節約し、他にエネルギーをさけるようになります。
僕自身、ICLを経験してから、仕事や勉強の効率がはかどり、人生が大きく変化しました。
持ち物を減らせる
手術をすると、メガネ・コンタクトが不要。
これは、所有物が減ることを意味します。
ぼく自身、手術が終わったらこれまでお世話になった眼鏡やコンタクトをゴミ箱に捨てました。
当然、それに伴い、これまで使っていたメガネケースも破棄。
コンタクトレンズの収納スペースも不要になりました。
また、旅行など特別なシチュエーションでも大活躍。
生活に必要なものが減ったので、パッキングするアイテムが少なくなりました。
メガネ用品をスーツケースに詰めなくなったのです。
もちろん、メガネ・コンタクト分空きスペースができるので、別のものを持ち運べます。
さらに、一時的な旅行だけではなく、長期的な海外滞在も簡単になりました。
これまでは、コンタクトレンズを日本で大量に購入し、海外に持ち込む必要がありました。
しかし、今ではコンタクトレンズが必要ありませんので、その心配も0。
簡単に住む場所を変えられるようになりました。
海外であろうと国内であろうと、です。
結果的に「フットワークが軽くなった」と言えますね。
災害時の心配が減る
日本では地震、洪水、噴火、台風など、様々な自然災害に見舞われます。
この国がここにある以上、災害は避けられません。
ICL手術をしてから、いざという災害時にも備えられるようになりました。
すぐ逃げなきゃいけない時でも、メガネ・コンタクトレンズを持って逃げなくていいからです。
ただ、逃げるだけでいいのです。
地震が起きたときにメガネを紛失したり、コンタクトレンズを家に忘れたりすると、視力が弱いまま生活を余儀なくされます。
見えてないものが見えるようになった
ICL手術を経験してから、これまで見えなかったものが見えるようになりました。
といっても、スーパーナチュラルな神がかったものが見えるわけではなく「細かいものたち」です。
眼鏡やコンタクトで視力矯正していたときも、ある程度見えていましたが、ICLレンズほど完璧ではなかったのです。
これはICL手術を経験して気づいたことです。
『正しく理解して選ぶ 視力矯正治療』によると、ICLのメリットの1つに
「収差」と呼ばれる歪みが減って、見え方がシャープになる
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があるようです。その結果、
ICL手術後は、レーシック手術後とは逆に、同じ視力でも色が鮮やかに見えたり、ものがくっきりとシャープに感じられたりする場合が多いのです。
市川一夫. 正しく理解して選ぶ 視力矯正治療 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.1372-1373). Kindle 版.
のだとか。
ぼくが感じたのはもしかしたら、収差が減ったからかもしれません。
ただ、大したものが見えるわけではなく、落ちている埃や髪の毛、ジョギング時に見えていた公園の新緑などが、鮮明に目に入ってくるようになりました。
また、これまでスポーツ中に眼鏡やコンタクトをしていなかったので、その運動時にも視界が良くなって、運動中の情報量が増えたこともあります。
24時間常時コンタクト状態になると、メガネからコンタクトレンズにデビューした時とはもう1段階違う体験が待っているでしょう。
ICLやって良くなかったこと(デメリット)
デメリットも紹介します。
ハロー・グレア現象
副作用のハロー・グレア現象を抜きには語れません。
手術前にクリニックから
「もしかしたらハロー・グレア現象が出てしまうかもしれません」
と説明されていましたが、まさか、本当に出るとは。。
「ハロー・グレア現象」とは、
夜に強い光を見ると輪っかが見え(ハロー)、強い光に弱くなる(グレア)現象です。
手術から2年たった今はそれほど気になりませんが、手術したての頃は戸惑いを隠せませんでした。
ただ、夜の光が苦手になるだけで、生活に支障が出るわけではありません。
クリニックが閉鎖した
手術を受けたクリニックが閉鎖したことも驚きでしたね。
いきなり無料の検診期間が終了したのです。
しかも、患者に何の連絡もなくいきなり閉鎖ですよ?
ただでさえ目の手術は不安なのに、将来が心配ではありませんか。
勉強してみたところ、レーシックやICLなどの視力矯正業界は景気が良くないらしく、経営悪化するクリニックが後を絶ちません。
ICLを検討している方は、クリニックが閉鎖して跡形もなくなる事件もあり得なくはない、と肝に銘じましょう。
目が疲れやすい
ドライアイではありませせんですが、目が疲れやすい気がします。
仕事のMacBook Pro 13インチから15インチにでかくなった影響があるかもしれませんが、疲れやすくなったと感じます。
長時間パソコンのディスプレイを眺めていると、まぶたが痙攣することも多々あります。
近くが少し見えづらい気がする
近くのピントは合いづらくなってきた気がします。
本、パソコンなどで文字が読めないことありませんが、どこかクリアでは無い気がします。
ICLを経験すると、視力が回復して遠くが見えるようになります。
ただし、近くがよく見えるわけではありません。
近くを見るためには「毛様体筋」を収縮させ「チン小帯」という緩めたり伸ばしたりして水晶体の厚みを変化させます。
水晶体の厚みを調整し、ピントを調整する能力が年齢によって衰えるのですね。
残念ながら、調整力は6歳をピークに弱るようです。
現在、30歳の僕の調節力も弱ってきているのでしょうか。
老眼の進行はICLのせいじゃないといいんですけどね。
激しい運動は控えるようになった
激しい運動はできなくなりました。
手術前の説明には、激しい運動を今後控えること、など説明はありませんでした。
ただ、気になっていたので、手術を受けてから、検診医に聞いてみると、
激しい衝撃を目の周辺に受けると、レンズがずれるケースもあるようです。
最近みた患者の中で、スノーボードのハーフパイプの選手がいたそうです。
彼が転倒した時にレンズがずれ、再手術をしたことがあるとのこと。
ただ、これは医師からの又聞き情報なので定かではありません。
ただそれ以降、なるべく激しい運動を控えるようになりました。
まあ、元から激しく運動はしてなかったんですけどね笑
いつかカンフーをやってみたかったのですが、敵から顔面に攻撃を受けた場合、レンズがずれそうなのでカンフーデビューできずにいます。
格闘技などやられている方は手術前によく確認するといいでしょう。
ICL手術にはいいこともあれば悪いこともある
以上、ICLのメリット・デメリットでした。
良いことばかりではなく、悪いこともあったので、喜んでICLをおすすめできませんね。
かといって、絶対にやめたほうがいいとも言えません。
僕自身、ICLに対して完全に「中立」です。
興味があれば手術するのもよいですし、デメリットを増やさないために現状維持する選択もありです。
ただ、最後にこれだけは言っておきたいです。
先ほど紹介した『正しく理解して選ぶ 視力矯正治療』で、最後に眼科医が「結局メガネであること」が明かされます。
私は眼科医であり、最先端の視力矯正治療も手がけています。しかし、私自身はメガネを愛用しています。なぜなら、目のために一番安全な矯正方法がメガネだからです。
市川一夫. 正しく理解して選ぶ 視力矯正治療 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.1993-1994). Kindle 版.
散々、視力矯正手術を紹介した挙句、最後の最後に「僕はメガネです」と告白されるわけです。
これをどう受け取るのかは読者の方次第。
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